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ツイッター @hyokofuji ミサ

カジヒデキ ミニスカート

本や映画は大好きだけど「人生を変えた一冊」も「人生を変えた一本」も特に思いつかない。 
だけど、「人生を変えた一枚」なら迷いなく答えられる。 

カジヒデキ『ミニスカート』 

カジくんが1997年に出したファーストアルバム。 
子どもの頃にキューピーマヨネーズのCMで偶然耳にした「ラ・ブーム」という曲に一瞬で心を奪われて、その曲が入っている『ミニスカート』というアルバムをMDに録音して持ち歩くようになった。 
それまで音楽を聴く習慣がなかったのだけど、これを機に、突然毎日音楽を聴く人になってしまった。 
私の場合「音楽を聴く」=「カジくんを聴く」なのだけど…。

カジくんの書く歌詞にはあんまり暗い話が出てこない。 
お茶を飲んだり散歩をしたり呑気な印象を与える歌詞が多い。
だけど「本当に呑気に生きている人にはこういう歌詞はかけないだろうな」っていうのも直感的に感じていた。 
「しんどいことや面倒なことを要領よく避けて、気楽な雰囲気を作り出している」というのとは全く違う感じがする。 
自分が厳しい状況にある時でもカジくんの音楽から気持ちが離れてしまわないのがその証拠だろう。 
厳しい状況をくぐりぬけてもなお失われない輝きのようなものがあって、そこに焦点を当てているのがカジくんの歌詞の魅力だと思う。 
カジくんの曲を初めて聴いた高校生の頃からずっと、私も自分の中のそういう部分を大事にしたいと思っていた。 
だから私は自分が厳しい状況にある時こそ、カジくんの曲を聴いていたい。 

あれから15年経った今でもカジくんを聴かない日はないっていうぐらいカジくんの曲が大好きだ。 
私のiPodにはカジくんの曲しか入っていないので、シャッフルしてもカジくんの曲しかかからない。 
密かにカジポッドと呼んでいる…。 

ラ・ブーム」はカジくんが必ずライブでやってくれるし、今でも大好きな曲。 


『BLUE HEART』というアルバムは、「カジヒデキ決定盤」ってカジくんも言っていたけれど、カジくんの魅力がギュッと詰まっている素晴らしいアルバムだった。初めてカジくんを聴いて大好きになった15年前の感覚がよみがえるようなアルバムで、一曲目を聴いた瞬間に大興奮してしまった。一曲目はアルバムタイトルにもなっている「BLUE HEART」だ。 


このアルバムを聴いたあとで過去のアルバムを聴き直すと、一つ一つのアルバムがより輝きを増すように感じられる。だからちょっとずつカジくんのアルバムを古いものから順番に聴き直している。 

『Towns and Streets 』を聴くと初めてライブに行った時の衝撃がよみがえる。 

『lov songs』(ローヴ・ソングス)は一番好きなアルバムで、その中に入っている「Protest song」が私の一番好きな曲。 

『TEENS FILM』はカジヒデキリディムサウンターという名義で作られたアルバムで、これをきっかけにして私はリディムサウンターを知った。 
「亜熱帯ガール」はイントロから楽しい気分になるから大好き。 

どのアルバムにも思い入れがあって、何度聴いても楽しくて仕方ない。 

「音楽といえばカジくん」と言っても過言ではないぐらいに偏っていたのだけど、最近ちょっとずつ音楽の幅が広がってきたのが嬉しい。 
といっても、カジくんを中心にした広がりかたなんだけど…。
これからもカジくんを中心に音楽の幅を少しずつ広げて、特に気に入ったものはより深く追求することにしようと思う。