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色鍋島の華〜絵になる器〜展

小倉城庭園で「色鍋島の華~絵になる器~展」という企画展を見てきた。

私は陶磁器を見るのが好き。

色鍋島は、江戸時代に肥前鍋島藩によって将軍への献上品として作られていたもの。(貿易用じゃなくて国内向け) 
染付けの藍色、上絵の赤・緑・黄の四色を用いるというのが基本的な作風なのだが、文様が多様で見ていて面白い。 
松竹梅・桃・橘・南天・つばき・宝珠といった、陶磁器に使われていそうな模様だけじゃなく、ハート・蜘蛛・糸巻きといった模様もあるのが意外だった。 
蜘蛛は「幸運を集める」、糸巻きは「長寿・豊かさ」という意味があるらしい。 

私が気に入ったのは「青磁染付桜文皿」というものだ。 
鍋島の青磁の目指すところは南宋・元の砧青磁だったそうだ。

私は青磁の薄青が大好きだ。 
何の模様もなくてもいいぐらいなんだけど、私の気に入ったものには染付の技法を組み合わせて桜が描かれていた。 
高杯のようになっていて、その脚の部分にハートの模様まで付いていて、一目見て気に入ってしまった。 
17世紀後半の作品らしい。 

伝統を守りながら、新しいことにも挑戦していて十三代・十四代の今泉今右衛門の作品には驚かされた。 
昭和・平成のものなのだが、薄いグレーは渋くてかっこいいし、プラチナ彩を使ったものはキラキラしている。 
白抜き技法を使って雪の結晶の紋が描かれているお皿はクリスマスパーティーにも使えそうで斬新だなぁと思った。