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ツイッター @hyokofuji ミサ

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画】キッズ・オールライト

『キッズ・オールライト』 2010年 アメリカ同性愛カップルが精子提供を受けて産んだ二人の子どもを育てている。姉ジョニは18歳。弟レイザーは15歳。二人のママがいるちょっと「普通」からはみ出した家庭だけど、四人とも幸せそう。弟の頼みで姉が精子バ…

【漫画】ひらけ駒!

『ひらけ駒!』1~4巻 南Q太(講談社)今4巻まで出てて、まだまだ続く漫画だけど、すっごく面白い。将棋にはまった息子とシングルマザーの毎日を描いたもので、将棋のルールがわからなくても楽しんで読める。小学四年生の宝くんは将棋に夢中。道場にも通…

【本】出禁上等!

『出禁上等!』 ゲッツ板谷 (角川文庫)ゲッツ板谷が今まで足を踏み入れたことのない場所に突撃してレポートを書いたもの。『週刊SPA』の連載(2003~2004年)の書籍化。自分のことをボキと呼ぶこの男は39歳なのだが、今まで文化的なものには全く…

【本】失恋

『失恋』 鷺沢 萠 (新潮文庫)4つの短編からなる作品。「欲望」バブル期に、出してはならない所に手を出してしまった夫を助けたいとは思うのだけど、もう手に負えないところまで事態は悪化していて…。愛する夫を救いたいと思うことを自分勝手な欲望だと考…

【映画】127時間

『127時間』 2010年 アメリカ・イギリス週末にキャニオニングに出かけるのが趣味のアーロン。姉からかかってきた電話にも出ずにいそいそと出発の準備をして飛び出した。彼が向かったのはユタ州のキャニオンランズ国立公園。スクリーンが縦に三等分されて…

【映画】永遠の僕たち

『永遠の僕たち』 2011年 アメリカ両親を自動車事故で亡くし、自分もその事故で限りなく死に近づいた少年イーノック。彼は死が本人にとって「無」であること、残されたものに「死に対する憎しみ」しかもたらさないことを実感する。両親の死に目にあえず告別…

【映画】日の名残り

『日の名残り』 1993年 アメリカ・イギリス1958年、ダーリントン卿のお屋敷で執事を務めるスティーブンスのもとに手紙が届く。20年前一緒に働いていた女中頭ケントンからの手紙だ。彼女は結婚を機にお屋敷を去ってしまったのだけど、今の生活に満…

【映画】ブリキの太鼓

『ブリキの太鼓』 1979年 西ドイツ・フランス大人にならないと決めた3歳の男の子オスカル。彼は成長を止めるためにわざと地下室の階段から落ちてしまう。それ以来彼の成長は止まり3歳の姿のまま大きくならないのだけど、それと同時に彼は《太鼓を叩き…

【本】ビギナーズ

『ビギナーズ』 レイモンド・カーヴァー 村上春樹訳 翻訳ライブラリー(中央公論新社)この本のあとがきには、カーヴァーが編集者ゴードン・リッシュに宛てた手紙が収められている。「僕はこの話から降りなくてはならない」という書き出しで始まるこの手紙は…

【映画】扉をたたく人

『扉をたたく人』 2008年 アメリカ主人公は62歳の大学教授ウォルター。妻を亡くして孤独で無気力な生活を送っている。普段はコネチカットの大学に勤めているのだけど、学会発表のためにニューヨークへ向かった。ニューヨークには彼が何年も前から所有…

【本】おじさん図鑑

『おじさん図鑑』 なかむらるみ (小学館)おじさんを観察して図鑑としてまとめたもの。文章も面白いけれどイラストもすごい!50代以上の男性を見るとついつい「おじさん」ってひとくくりにしてしまうけど、おじさんも千差万別。こんなにバラエティに富ん…

【映画】ロルナの祈り

ロルナの祈り 2008年 ベルギー・フランス・イタリア 主人公ロルナはアルバニアからの移民。ベルギー国籍を取得するために、社会の底辺で生きる麻薬中毒の青年クローディと偽装結婚する。偽装結婚の手引きをしたファビオという男はベルギー国籍を得たロル…

【映画】あなたになら言える秘密のこと

『あなたになら言える秘密のこと』 2005年 スペイン主人公ハンナはイギリスの工場で働く女性。補聴器をつけて勤務する彼女は音を聞きたくない時には補聴器のスイッチを切ってしまう。勤務態度は無遅刻・無欠勤でいたって真面目。だけど誰とも会話をしよ…

【映画】バスター・キートン傑作集1

『バスター・キートン傑作集1』1920年〜1921年「文化生活一週間」新婚夫婦が叔父さんからプレゼントされた組み立て式の一軒家。組み立てる過程も組み立て終わったあとの引っ越しパーティーもドタバタ続き。嵐がきて家がぐるぐる回転したり、機関車…

【映画】海底王キートン

『海底王キートン』 アメリカ 1924年お坊ちゃんと社長令嬢の漂流生活。缶詰も開けられなくて食べ物を用意するにも四苦八苦していた二人がスムーズに快適な船上生活を送るようになるところが面白い。普通に手作業で進めた方が速そうだけど機械仕掛けで家…

【映画】自転車泥棒

『自転車泥棒』 1948年 イタリア父親が職業安定所で紹介された仕事は自転車がないとできない仕事。数日ぶりに仕事をもらえたのに、運悪く自転車は質に入れてしまったばかり。父と母はその自転車を質屋から取り戻すために家中のシーツを質入れする。それ…

【映画】キートンのカメラマン

『キートンのカメラマン』1928年 アメリカニュース映画屋で働く彼女のそばにいるためにカメラマンとして職を得ようとするキートン。カメラマンは自分の男らしさを確認できる職業のようだけど、そんなところにキートンの関心はない。カメラマンとして雇っ…

【映画】コーヒー&シガレッツ

『コーヒー&シガレッツ』 2003年 アメリカタバコとコーヒーは合うらしい。タバコを吸ったことがないから味のことはわからないけど、モノクロで映し出されるタバコとコーヒーの組み合わせは最強。複数の短編からなるこの作品のどの短編でも、登場人物は…

【映画】情婦

『情婦』 1957年 アメリカ二重のどんでん返しが楽しめる法廷ミステリー。病み上がりの老弁護士役にチャールズ・ロートン、口うるさい看護師役にエルザ・ランチェスター。実生活で二人は夫婦だそう。「映画の結末をまだ観ていない人に話さないで下さい」とい…

【映画】或る夜の出来事

『或る夜の出来事』1934年 アメリカスクリューボール・コメディと言われるジャンルの作品。性描写が規制されていた時期に主流になった男女が出会ってから恋に落ちるまでの過程に焦点をあてた作品のうち、特に風変わりな男女が惹かれ合うものをこう呼ぶそ…

第39回東西落語名人選(柳家小三治 道灌) 2013年9月21日

第39回東西落語名人選 2013年9月21日(土)神戸文化ホール夜の部シンデレラ伝説 三遊亭白鳥悋気の独楽 月亭八方後生鰻 桂歌丸一文笛 桂福団治中入宿屋ばばあ 笑福亭福笑道灌 柳家小三治小三治さん目当てで聴きに行った東西落語名人選。二上りかっこが聞こえ…

カジヒデキ ミニスカート

本や映画は大好きだけど「人生を変えた一冊」も「人生を変えた一本」も特に思いつかない。 だけど、「人生を変えた一枚」なら迷いなく答えられる。 カジヒデキ『ミニスカート』 カジくんが1997年に出したファーストアルバム。 子どもの頃にキューピーマヨネ…

KONCOS 2012年〜2013年

初めてレコードを買った。 KONCOS『ピアノフォルテ』 KONCOS(コンコス)というのは、リディムサウンターでドラムを担当していたタイチくんと、ギターを担当していたヒロシくんが、バンド解散後に結成したデュオ。 タイチくんがピアノで、ヒロシくんがギター…

カジヒデキ SWEET SWEDISH WINTER

カジくんの新しいアルバムが発売された。 「スウェーデンの冬」をテーマにしたコンセプトアルバム。 『SWEET SWEDISH WINTER』 私はカジくんを好きになるまでスウェーデンには全く関心がなかったのだけど、Mr.スウェーデンを名乗るカジくんにつられて、ちょ…

【映画】いつか読書する日

『いつか読書する日』 2005年 日本 監督:緒方明 脚本:青木研次 大場美奈子は15歳の時に「ずっとこの町で生きていこう」と決めて、その思いを作文に書いた。50歳になった彼女は、作文の内容通り、生まれ育った町で今も生活している。早朝に牛乳配達をして、…

コヤブソニック二日目カジくんライブ 2012年9月30日

コヤブソニック二日目、カジくんライブ! 2012年9月30日(日) 初めての野外フェス参加と思っていたのだけど、台風のため会場が体育館に変更された。バレーボールの試合を観客席から見下ろすような形でお笑いや音楽のライブを見るのはすごく不思議な感じだっ…

カジヒデキ真夏のトリコロールフィーバー 2012年8月25日

カジヒデキ真夏のトリコロールフィーバー神戸編(2012年8月25日)カフェライブの会場は元町のボ・タンバリンカフェ。私はハンバーガーが大好きなのだけど、ここのチーズバーガーはすごくおいしくて、神戸に遊びに行くと食べたくなってしまう。ライブの…

カジヒデキBLUE HEART TOUR 2012年7月15日(後編)

(前編よりつづく) この日のセットリストがまた素晴らしかった。 カジくんファンの方々も口を揃えて褒めていたけれど、私も絶妙な選曲に大興奮。 『BLUE HEART』を初めて聴いた時にそのカラフルな印象に驚かされたけれど、新旧取り混ぜたこの日のセットリス…

カジヒデキ BLUE HEART TOUR 2012年7月15日(前編)

2012年7月15日 カジヒデキ BLUE HEART TOUR。 会場は心斎橋ジャニス。18:00開場、18:30開演。 『BLUE HEART』発売から二ヶ月、このアルバムを聴かない日は一日もなかった。 聴けば聴くほどすごいアルバムで、ツアーが始まるのが楽しみで仕方なかった。 その…

マイセン磁器の300年展

東洋陶磁美術館はもともと大好きなのだけど、今回の「マイセン磁器の300年」という展覧会は特によかった。 15世紀の大航海時代にヨーロッパに入った中国製の磁器が17世紀には東インド会社によって組織的に輸入されるようになった。 磁器は「白い金」とも呼ば…