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ツイッター @hyokofuji ミサ

【映画】バスター・キートン傑作集1

バスター・キートン傑作集1』1920年〜1921年
「文化生活一週間」
新婚夫婦が叔父さんからプレゼントされた組み立て式の一軒家。組み立てる過程も組み立て終わったあとの引っ越しパーティーもドタバタ続き。嵐がきて家がぐるぐる回転したり、機関車に突っ込まれたり。体をはったアクションが面白い。屋根の上で木にまたがってノコギリでそれを切るシーンが好きだった。「落ちる、落ちる、絶対落ちる」と思ってたらやっぱり落っこちちゃう。予想を裏切られるのも好きだけど、予想通りの展開も好き。

「ゴルフ狂」
キートン演じる下手っぴゴルファーが自分の打ったボールに当たって気を失う。気を失っている間に脱走してきた囚人に洋服をすりかえられて、キートンは看守に刑務所へ連れて行かれてしまう。刑務所内で大暴れするキートンもいいけれど、自分の打ったボールを取るために川に入ったキートンがクラブをオールがわりにして板きれの上に乗ったまま移動する仕草が一番好きだった。

「案山子」
「部屋一つで事足りる」と省スペースの工夫がほどこされた一軒家で大男と同居するキートン。二人は同じ女性に惹かれていて、仲がいいのか悪いのかよくわからない関係。大男がお嬢さんの家を訪ねるシーン。デレデレした大男がちょっとかわいい。猛犬に追い回されるキートンもよかった。犬との共演、最高!案山子の振りしたキートンの後ろで大男とお嬢さんの父親が喧嘩になるシーンも好き。

「隣同士」
ズン・タッタ・ズン・タッ♪って音楽が愉快でいい。寝ているおじさんがおでこをトン・トンってされた時にCome inって言うのがツボだった。思いもよらぬ方法でキートンが自分ちの三階から隣の家の三階に移動。そのシーンが一番好き。

「化物屋敷」
強力接着剤でお札をベタベタにしてしまうどんくさい銀行員。おじさんとおじさんのお尻が接着剤でくっついてしまうのが楽しかった。化物屋敷の仕掛けも愉快。
ギャグ満載でどれも面白かったけど、私が一番好きなのは「案山子」。大男とキートンが同居する一軒家の仕掛けがすごかった。

監督:バスター・キートン エディ・クライン