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ツイッター @hyokofuji ミサ

【本】可笑しなホテル

『可笑しなホテル』 ベティーナ・コバレブスキー(二見書房) 

世界のとっておきホテル24軒!ということで、ヘンテコホテルが大集合。著者は実際に泊まりに行っていて、オーナー紹介や近辺の名所案内も面白い。 

オーナーの一言を読むと「この人たち、かなりきてるな…」と思う。ホテルに泊まるだけでなくオーナーとお喋りするのも面白そうだ。変人大集合。 

世界のあちこちにあるユニークなホテルを訪れるのだけど、ヨーロッパ、アメリカが中心でアフリカとニュージーランドもあった。アジアが全くないのが残念だな。日本にもヘンテコホテルないのかな? 

どんな風にヘンテコかと言うと、例えばワイン樽や飛行機を転用した超狭いホテル、水面に浮かぶホテルや木の上のホテル、トランクや犬を模した人目を引くホテルなど。奇抜さが売りで快適さはイマイチだろうなってホテルのオンパレード! 
「泊まってみたい!」と思う人もいるだろうし、「普通の快適なホテルがいいよ」と思う人もいるだろう。 

びっくりだったのは《サバンナの青空ベッド》と《星空の寝室》。建物がなくてただベッドが置いてあるだけ。雨が降ったら大変だ。サバンナにベッドを置くだけって本当に大丈夫なんだろうか。一応高い位置にあって動物の習性を考えると安全だそうだけど。「運がよければビッグファイブのどれかに会えるかもよ」と言うオーナー。ビッグファイブというのは、サイ、ゾウ、ライオン、バッファロー、ヒョウのことらしい。怖いよ!

私は《ワイン樽の宿》や《サーカスワゴン》のようなちっちゃくて内装の可愛いホテルが気に入った。泊まってみたいなぁ。あと、カッパドキアの《古代穴ぐらホテル》は外せない!