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ツイッター @hyokofuji ミサ

芸術都市パリの100年展

ユトリロアンリ・ルソーの絵が見たくて、京都まで行ってしまった。 

京都市美術館の《芸術都市パリの100年展》 
1830~1930年のパリに焦点をあてた展覧会で、ルノワールセザンヌユトリロなどが展示されていた。 

エッフェル塔など、パリの町並みができていくところで、たくさんの写真が残されていたり、橋を描いた作品も多かった。 
ポール・シニャックの《ポン・デ・ザール》は点描で描かれた色がすごくキレイで長々と立ち止まってしまった。 

パリの人々を描いたもの、田園風景への憧れが表れたもの、文学作品との融合、肖像画のモデルが権力者から文化人へと移っていったことを示す作品…などなど。 
当時のパリの雰囲気が感じられて良かった。 

特に、ユトリロの描く、人のいない寂しい街が好き。 
寂しいんだけど、漆喰の壁には温かみも感じられる。 
何回も塗り重ねて描くらしい。 

アンリ・ルソーの《粉ひき小屋》も良かった。 
この人の絵は遠近法を無視したりするので、のっぺりしてリアルさがなかったり、ちょっと幼稚に見えるのだけどそこがいい。 
彼の影響を受けた植田正治の写真も、不思議で懐かしい世界が表現されていて、すごくいい。