There's a place where I can go

ツイッター @hyokofuji ミサ

カジヒデキ ミニスカート

本や映画は大好きだけど「人生を変えた一冊」も「人生を変えた一本」も特に思いつかない。 だけど、「人生を変えた一枚」なら迷いなく答えられる。 カジヒデキ『ミニスカート』 カジくんが1997年に出したファーストアルバム。 子どもの頃にキューピーマヨネ…

KONCOS 2012年〜2013年

初めてレコードを買った。 KONCOS『ピアノフォルテ』 KONCOS(コンコス)というのは、リディムサウンターでドラムを担当していたタイチくんと、ギターを担当していたヒロシくんが、バンド解散後に結成したデュオ。 タイチくんがピアノで、ヒロシくんがギター…

カジヒデキ SWEET SWEDISH WINTER

カジくんの新しいアルバムが発売された。 「スウェーデンの冬」をテーマにしたコンセプトアルバム。 『SWEET SWEDISH WINTER』 私はカジくんを好きになるまでスウェーデンには全く関心がなかったのだけど、Mr.スウェーデンを名乗るカジくんにつられて、ちょ…

【映画】いつか読書する日

『いつか読書する日』 2005年 日本 監督:緒方明 脚本:青木研次 大場美奈子は15歳の時に「ずっとこの町で生きていこう」と決めて、その思いを作文に書いた。50歳になった彼女は、作文の内容通り、生まれ育った町で今も生活している。早朝に牛乳配達をして、…

コヤブソニック二日目カジくんライブ 2012年9月30日

コヤブソニック二日目、カジくんライブ! 2012年9月30日(日) 初めての野外フェス参加と思っていたのだけど、台風のため会場が体育館に変更された。バレーボールの試合を観客席から見下ろすような形でお笑いや音楽のライブを見るのはすごく不思議な感じだっ…

カジヒデキ真夏のトリコロールフィーバー 2012年8月25日

カジヒデキ真夏のトリコロールフィーバー神戸編(2012年8月25日)カフェライブの会場は元町のボ・タンバリンカフェ。私はハンバーガーが大好きなのだけど、ここのチーズバーガーはすごくおいしくて、神戸に遊びに行くと食べたくなってしまう。ライブの…

カジヒデキBLUE HEART TOUR 2012年7月15日(後編)

(前編よりつづく) この日のセットリストがまた素晴らしかった。 カジくんファンの方々も口を揃えて褒めていたけれど、私も絶妙な選曲に大興奮。 『BLUE HEART』を初めて聴いた時にそのカラフルな印象に驚かされたけれど、新旧取り混ぜたこの日のセットリス…

カジヒデキ BLUE HEART TOUR 2012年7月15日(前編)

2012年7月15日 カジヒデキ BLUE HEART TOUR。 会場は心斎橋ジャニス。18:00開場、18:30開演。 『BLUE HEART』発売から二ヶ月、このアルバムを聴かない日は一日もなかった。 聴けば聴くほどすごいアルバムで、ツアーが始まるのが楽しみで仕方なかった。 その…

マイセン磁器の300年展

東洋陶磁美術館はもともと大好きなのだけど、今回の「マイセン磁器の300年」という展覧会は特によかった。 15世紀の大航海時代にヨーロッパに入った中国製の磁器が17世紀には東インド会社によって組織的に輸入されるようになった。 磁器は「白い金」とも呼ば…

アカサカヒロコ展

2012年5月24日(木)、友だちが店番をしているタイミングに合わせて、セルフソウアートギャラリーに行ってきた。 今出川で降りて歩いて北野天満宮方面へ歩いて行く。 結構距離があって、びっくりした。 ギャラリーで開催されていたのは「アカサカヒロコ展…

カジヒデキBLUE HEART 2012年5月16日

2012年5月16日に私の大好きなカジくんのニューアルバムが発売された。 カジヒデキ『BLUE HEART』 このアルバムはカジくんが自ら立ち上げた「BLUE BOYS CLUB」というレーベルから発売される作品の第一弾! BLUE BOYS CLUBというのはカジくんが定期的に開催…

カジヒデキ15周年ライブ 2011年12月16日

2011年はカジヒデキのソロデビュー15周年ということで、15周年記念ライブが東京で11月25日、大阪で12月16日に開催された。東京・大阪ともにカジくん以外にも豪華なゲストが出演。まさに、カジロックフェス!!~15Short Trousers 15th Anniversary~2011年12…

カジヒデキカフェライブ 2011年11月13日

カジヒデキカフェライブ(神戸)2011年11月13日(日)場所は元町のBO TAMBOURiNE CAFE 。 2011年11月26日に東京、2011年12月16日に大阪でカジくんの15周年記念ライブ『15Short Trousers』が開催されるのだけど、その前夜祭と銘打ってカフェライブツアーが行…

【本】ビロウな話で恐縮です日記

『ビロウな話で恐縮です日記』 三浦しをん (太田出版) 2007年から2008年までの三浦しをんのブログを集めたもの。 些細な日常の出来事が中心なんだけど面白くて何度も吹き出してしまった。 弟からブタと罵られ、母と喧嘩して叔父さんからもらった魚で仲直り…

【本】変愛小説集

『変愛小説集』 岸本佐知子編訳 (講談社) 愛をテーマにした短編を集めたもの。といっても、恋愛ものとはちょっと違う。設定が風変わりなものばかりで、愛する対象がおかしかったり愛し方がおかしかったり。ユニークで奇抜なところを楽しむだけじゃなく、読…

【本】妖精が舞い下りる夜

『妖精が舞い下りる夜』 小川洋子 (角川書店) 小川洋子の小説は何冊も読んでいるし、エッセイも読んだことがあるのだけど、こんなに古いものを読むと何だか不思議な気がする。 最近の文章とトーンが全然変わらないのだけどこれを書いているころの小川さん…

【本】海底二万里

『海底二万里』 ジュール・ヴェルヌ (集英社文庫) ヨーロッパやアメリカの海上で《でっかい物》が目撃される。鯨のような海洋生物なのか、島のようなものなのか、それとも潜水艦か。新聞紙上で専門家たちが議論を繰り広げるけれど、なかなか結論がでない。…

【本】海底二万里

『海底二万里』 ジュール・ヴェルヌ (集英社文庫) ヨーロッパやアメリカの海上で《でっかい物》が目撃される。鯨のような海洋生物なのか、島のようなものなのか、それとも潜水艦か。新聞紙上で専門家たちが議論を繰り広げるけれど、なかなか結論がでない。…

【本】ジャムの空壜

『ジャムの空壜』 佐川光晴 (新潮社) 主人公と奥さんは毎朝6時に起きて、早ければ23時にベッドに入る。毎日元気に生活できていて健康に対する不安は全く抱えていない。ある日主人公が夕食の準備をするために料理本を取ろうとして何気なくその隣にあった…

【本】美しき日本人は死なず

『美しき日本人は死なず』 勝谷誠彦 (アスコム) 私は美談が好きじゃないので「勇気と涙の感動10編」なんて帯に書いてある本を手に取ることはまずないし、タイトルにもあまり惹かれなかったのだけど、内容がすごくよかった。『女性自身』という雑誌の「シ…

【本】家族芝居

『家族芝居』 佐川光晴 (文藝春秋) 将来何の職業に就きたいかははっきりわからないものの「父親にはなりたい」と強く思っている男の子が主人公。 彼の言う《父親》が「一家の大黒柱」みたいなものじゃなく「子育てを楽しみたい」というような話なのがユニ…

【本】可笑しなホテル

『可笑しなホテル』 ベティーナ・コバレブスキー(二見書房) 世界のとっておきホテル24軒!ということで、ヘンテコホテルが大集合。著者は実際に泊まりに行っていて、オーナー紹介や近辺の名所案内も面白い。 オーナーの一言を読むと「この人たち、かなり…

【本】星々の舟

『星々の舟』 村山由佳 (文春文庫) 家族の一人ひとりを主人公にした連作短編。長男、次男、長女、次女、父、長男の娘がそれぞれ主人公になっているのでページが進むにつれて家族の全体像が見えてくる。長男の視点で見た父と孫娘の視点で見た父が随分違った…

【本】原稿零枚日記

『原稿零枚日記』 小川洋子 (集英社) 原稿がなかなか進まない作家さんの書いている日記という設定。一日の出来事が記されたあと最後に「原稿零枚」と記される。たまには「原稿五枚」なんて書かれることも。一日分の日記が独立した短編のよう。それでいて初…

【本】公安は誰をマークしているか

『公安は誰をマークしているか』 大島真生 (新潮新書) 本を読んでいたら家族から「何か悪いことしたん?したんやったら早く言い。今やったら許したるから」と言われた。何のことだか分からず困惑してると、私が読んでいる本を指差す。私は公安にマークされ…

【本】浮世の画家

『浮世の画家』 カズオ・イシグロ (ハヤカワepi文庫) 一人称の語りによって回想を交えながら物語が進行していく。すでに終わってしまったことを振り返るので、常に「取り返しのつかないこと」の影が付きまとう。その不穏な感じが好き。カズオ・イシグロの…

【本】生活の設計

『生活の設計』 佐川光晴 (新潮社) 屠蓄場で働いている青年を主人公にした小説。 私小説ではないのでエピソードなどは創作されたものだけど、作者は実際に屠蓄場で働いていて、家族構成もそのまま。 この本が出版された2010年時点でも作者は同じところ…

【本】孤独の部屋

『孤独の部屋』 パトリック・ハミルトン (新人物往来社)第二次世界大戦中のイギリスの下宿が舞台。 灯火管制や配給といった些細な日常の不便の中に戦争の影がうかがえるが、空襲のシーンなどは一切なく、下宿の人々は呑気に生活しているように見える。 下…

【本】エッセイ

『エッセイ』 柳宗理 (平凡社) 柳宗理のエッセイを集めた本。柳宗悦の息子で日本民藝館の館長を務めていた彼が紹介するのものの中には、意外にも機械で作られた製品が多い。民芸精神は骨董的な手工芸品の中だけにあるのではなく、民芸品とは呼べないような…

【本】天国旅行

『天国旅行』 三浦しをん (新潮社) 「心中」をテーマにした短編集。 タイトルはTHE YELLOW MONKEYの「天国旅行」という曲から取ったそうだ。 目次の後ろにこの曲の歌詞が記されている。 (せまいベッドの列車で天国旅行に行くんだよ 汚れた心とこの世にさ…